土笛の写真 楽器の話
土の笛
 一般的に土笛というとオカリナをイメージする方が多いと思いますが、宇々地が創るこれらの土笛は、縄文時代の遺跡から出土するような古代笛と呼ばれるタイプの土笛です。
素焼き(800〜850℃)で焼き上げられ形は球体が多く、吹き口の穴と指穴が1〜5個程度のシンプルな笛です。吹き口より息を吹き込むと、中で空気が渦をつくり音が出ます。
現代の笛のように綺麗な音階を奏でるというよりは、単音の響きの音霊で、森羅万象の精霊たちと共鳴するための楽器といえるでしょう。
形状、音階等は縄文笛のレプリカではなく、今なお息づいている現代の縄文観をもとに創作しています。